店舗集客するためにMEO対策をしたいけれど、自分でできる？
MEO対策を自分でするのと、業者に依頼するのではどんな違いがある？
とお悩みの方に、MEO対策を自分でする時の始め方や、MEO対策をするメリットとデメリットについて解説します。
この記事を見れば、自分でMEO対策ができるようになります。全くの初心者でもわかるよう具体的にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
SEO対策とMEO対策の違い
SEO対策とMEO対策の共通目的は、Googleで検索した時に上位表示されることです。上位表示されることによって、集客につながります。例えば地域でお店やサービスを探しているときに、検索結果の上位に掲載されていると発見される可能性が高くなります。
SEO対策とMEO対策は、集客にとても重要な施策です。それぞれターゲットや方法が異なりますので、違いを理解した上で実行しましょう。
SEO対策とMEO対策の比較表
具体的にどんな違いがあるのか、表で比較してみましょう。
【SEO対策とMEO対策の比較表】
| SEO対策 | MEO対策 | |
| 対象 | Google検索エンジン | Googleマップ |
| 難易度 | 高い | 低い |
| 必要なもの（媒体） | 自社webサイトやブログ | Googleビジネスプロフィールアカウント |
| かかる時間 | 長期 | 短期 |
| 費用 | 依頼すると高額 | SEO対策よりは安価 |
| 目的 | webサイトへ集客 | 店舗集客 |
| 表示される場所 | 検索エンジンの検索結果 | Googleマップ |
SEO対策とMEO対策の大きな目的は集客ですが、はっきりと異なる違いはSEO対策はwebサイトへの訪問を促す施策であり、MEO対策は直接来店を目的としています。
MEO対策が集客に効果的な理由
MEO対策は、店舗集客に高い効果があるといわれています。その理由は、以下の3つです。
・検索結果よりも上位に表示される
・来店見込みのあるユーザーにアピールできる
・自分でやると無料ででき、費用対効果が高い
それぞれについて解説します。
検索結果よりも上位に表示される
スマホで検索をした時に、検索結果で表示される順番が一番上にGoogleマップがあります。そこで上位3件がクリックをしなくても表示されているので、認知される回数が多くなり、比較対象の1つになりやすいと言えます。
来店見込みのあるユーザーにアピールできる
ユーザーが検索した地名や、現在地に応じて検索結果が表示されます。今すぐ来店したい、というユーザーに予約や電話といった、アクションをしてもらいやすくなります。
自分でやると無料ででき、費用対効果が高い
MEO対策は、Googleビジネスプロフィールに登録することから始まります。登録は無料で、使用料もかかりません。そのためSEO対策などと比べると費用効果が高い施策といえます。
MEO対策を自分でするときの始め方
それでは実際に、MEO対策を自分で始める手順をご紹介します。ステップは以下の通りです。
【MEO対策を自分で始めるステップ】
・Googleビジネスプロフィールに登録する
・オーナー確認をする
・自社の情報を設定する
・自社の情報を正確に最新情報を保つ
・NAP情報をそろえる
・口コミ数を上げレビューを増やす
・自社サイトとGoogleビジネスプロフィールを関連づける
それぞれのステップについて詳しく解説します。
Googleビジネスプロフィールに登録する
（2021年11月4日Googleは『Googleマイビジネス』を『Googleビジネスプロフィール』に名称を変更することを発表しました）
Googleビジネスプロフィールに登録します。Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供している店舗の情報管理や口コミ管理ができるサービスです。
店舗情報を登録しておくと、インサイト機能でマーケティングに活かせる情報が入手できます。全て無料で利用でき、情報管理と集客までできるのでぜひ登録しておきましょう。
オーナー確認をする
Googleビジネスプロフィール上に、基本情報や最新情報を掲載するためにオーナー確認は必須です。以下がオーナー確認の手順です。
1.Googleマップで店舗・ビジネス名を検索
2.「ビジネスオーナーですか？」と出たらクリックする
3.管理を開始
4.オーナー確認方法を4つの中から選択する
案内に沿って進んでいくことで、MEO対策が初心者でも簡単にできるものです。
自社の情報を設定する
基本情報をはじめ、写真や動画を掲載しましょう。MEO対策をして上位表示されると、そのまま予約やお問合せにつながります。集客に直結するので、情報は正しく掲載しましょう。
自社の情報を正確に最新情報を保つ
定期的に最新情報を更新していくことで、ユーザーからの信頼が高まります。情報が古いとせっかく発見してくれたユーザーを取り逃がすことにもなりかねません。新しいサービスや商品のPRにもなるので、ぜひ正確な情報を定期的に更新しましょう。
NAP情報をそろえる
MEO対策のNAP情報とは、以下の3つの情報のことです。
【MEO対策のNAP情報】
| N（NAME） | 企業やお店の名称 |
| A（Address） | 企業やお店の所在地 |
| P（Phone） | 電話番号 |
・N（Name）：企業やお店の名称
・A（Address）：企業やお店の所在地
・P（Phone）：電話番号
この3つは基本情報のため、既にGoogleビジネスプロフィールや自社のwebサイトにも登録していることでしょう。NAP情報はGoogleがWEB上にある様々な情報と結びつけるため、統一させる必要があります。
MEO対策では知名度や関連性、口コミ情報などが上位表示される条件にとても重要です。
注意点として、以下のことに気をつけましょう。
・住所の番地は数字、漢字どちらか表記をそろえる
・株式会社、(株)など統一しているかどうか
・企業やお店の名称が全角、半角バラバラになっていないか
・住所に記載する階数が1F、1階のようにばらつきがないか
・電話番号が全角、半角統一しているか
Googleのクローラーでは、表記が違うと全て違うものと認識されてしまいます。WEB上に情報があったとしても、同じものとして認識されなければいい評価にはつながりません。評価を上げて上位表示されるために、NAP情報を統一させておきましょう。
口コミ数を上げレビューを増やす
MEO対策で上位表示される要因で、2番目に重要だと言われているのが口コミやレビューです。口コミやレビューが評価に影響されるということは、以前よりも高まっておりユーザー、Googleともに大きな影響を与えます。口コミは検索キーワードと知名度に影響を与えると言われています。
また具体的なキーワードが入った口コミは、検索キーワードに関連がある店舗であると認識され、検索結果にも表示されるようになります。
自社サイトとGoogleビジネスプロフィールを関連づける
自社のwebサイトがある場合、Googleビジネスプロフィールへサイト情報を記載しておきましょう。基本情報にURLがあると、ユーザーを自社のwebサイトに誘導できます。
Googleビジネスプロフィールが上位表示されると、関連づけたwebサイトのSEO評価も上がります。MEO対策とSEO対策、どちらにも影響が出るのでwebサイトの登録はしておきましょう。
MEO対策をするメリットとデメリットとは
MEO対策は無料ではじめられ、集客に効果的だということがわかりました。MEO対策にはどんなメリット・デメリットがあるのか調査してみました。
MEO対策のメリット
MEO対策のメリットは以下の5つです。
・検索結果の視認性が高い
・来店意欲の高いユーザーに訴求できる
・自社サイトへの誘導が可能
・成果が出やすい
・費用対効果が高い
それぞれについて解説します。
検索結果の視認性が高い
MEO対策の大きなメリットは、上位表示されるとユーザーの目に止まりやすいことです。ユーザーが検索した検索結果にはGoogleマップと一緒に店舗情報が掲載されます。今すぐ来店したいと思っているユーザーが多いので、予約や来店につながりやすいと言われています。
スマホから見た場合、ファーストビューでGoogleマップと店舗情報が掲載されているため、クリック率が高まります。
来店意欲の高いユーザーに訴求できる
「地域名＋ランチ」など特定の地域で検索するユーザーは、目的がはっきりしています。検索地域でおいしいランチが食べられるところがないか、女性に人気のランチができるお店はないか、目的があり検索しているので来店につながりやすいです。
そのため検索結果に店舗の詳しい情報や、予約ができれば来店へつながりやすくなります。
自社サイトへの誘導が可能
Googleビジネスプロフィールの会社概要欄に、リンクを入れておくことが可能です。ここから自社のwebサイトに誘導できます。MEO検索するのは特定の地域で検索することが多く、通常検索に比べて表示される確立が高まります。
自社のwebサイトを記載しておくと、興味があるユーザーは訪問率が上がるでしょう。
成果が出やすい
MEO対策をはじめてから、早くて1ヵ月くらいで上位表示されて来店に繋がることも少なくありません。Googleビジネスプロフィールを入れておくと、ユーザーはそのまま掲載先の電話番号に問い合わせをしたり、経路検索を調べたりなど、少ない工数で店舗に来店するまでのハードルが低くなります。
費用対効果が高い
MEO対策はかかる費用がとても少ないことが魅力的です。Googleビジネスプロフィールに無料登録するだけでスタートできます。例えばSEO対策だと、ホームページやブログを用意しなければいけません。
MEO対策が専門の会社に依頼する場合も、SEO対策を依頼するよりは少ない予算で依頼できます。
MEO対策のデメリット
反対にMEO対策のデメリットについて、ご紹介します。以下の2点です。
・口コミの管理が必要
・改善するときに専門的な知識が必要
それぞれ解説します。
口コミの管理が必要
口コミはMEO対策の上位表示されるために大切な役割です。中でもポジティブな口コミが沢山投稿されていると、他のユーザーの目にも止まりやすくなります。良い口コミが上がれば上がるほどGoogleの評価があがり、信頼が生まれます。
逆にネガティブな口コミが投稿されてしまった場合は、迅速に対応しましょう。Googleは口コミの数とスコアが掲載順位に影響すると明言しています。そのため口コミを集め、ポジティブな内容が集まるよう努力しましょう。
改善するときに専門的な知識が必要
MEO対策は自分で簡単に始められますが、改善するときには専門的な知識が必要です。施策をいくつか考え、実践してより効果的なものだと判断するには知識や経験があるほうが安心です。
さらに施策が自分のスキルで対応できないこともあります。そんな時はMEO専門の業者に無料相談を実施しているところもあるので、つまづいたら専門家に相談してみましょう。
MEO対策を自分で行う時の注意点とは
実際にMEO対策を自分で行う時に、注意することがあります。それは以下の通りです。
1. 競合他社のMEO対策状況を知る
2. キーワードを分析すること
それぞれ解説します。
競合他社のMEO対策状況を知る
まず自分の店舗のジャンルと、地域名をあわせて検索してみましょう。どんなお店がMEO対策をしているか確認します。例えば「東京駅 ランチ」だとライバル多数なので、「東京駅 ランチ 個室」や「東京駅 ランチ 和食」など、競合と差別化できるキーワードの候補を上げていきましょう。
キーワードを分析すること
競合のMEO対策している状況を確認したら、最終的に自社が有利になるキーワードを決定します。思いついたキーワードが、競合で使われていることが多いなら別の言い回しも考えます。
競合との差別化や、自社のアピールできるキーワードの候補があがったら積極的に使用しましょう。分析していくとどんな年代から支持されているか、どんなニーズがあるか見えてきます。
MEO対策の上位表示させるポイントとは
2020年にアメリカのWEBマーケティング会社MOZが行った「ローカル検索上位表示に影響を及ぼす要素」という調査を実施しました。1位から3位までの結果です。
1位：Googleビジネスプロフィール
2位：ユーザーの口コミや評価
3位：検索者と店舗の距離
このような結果が出ています。Googleビジネスプロフィールを充実させることはもちろんですが、内容や載せるキーワードも意識しましょう。
MEO対策で上位表示が重要な理由
MEO対策で上位表示される重要な理由は以下の通りです。
・スマホの利用率が高い
・自社を見つけてもらいやすくなる
スマホの利用率が高い
10年ほど前と比較すると、スマホの利用率が高くなりました。インターネットがより身近になり、知りたい情報は検索するとすぐに調べられます。スマホがなかった頃は、事前に行きたい場所やお店を調べて、電話で予約をしていました。
今は行きたい時にその場で検索するので、MEO対策をして上位表示される重要性が高くなっています。
自社を見つけてもらいやすくなる
MEO対策で上位表示されたものは、自然検索したものよりも上に表示されます。そのため視認性が高く、ユーザーに見つけてもらいやすいという特徴があります。スマホで検索した際は、検索結果を見るだけでなくそこから経路検索したり、電話をしたりと行動に繋がる要素があります。
MEO対策で上位表示させるための要素
MEO対策で上位表示されるには、順位を決める3つの要素があります。
1. 検索キーワードとの関連性
2. 検索している場所からの距離
3. 知名度
それぞれについて解説します。
1. 検索キーワードとの関連性
ユーザーが検索したキーワードと、店舗がGoogleビジネスプロフィールに登録している情報に関連性があると、上位表示されやすくなります。例えば「東京駅 ランチ」だと東京駅でランチできるお店が検索結果に表示されます。
ターゲットに来てもらうためには、ターゲットがどんなキーワードで検索するか考えて登録しましょう。
2. 検索している場所からの距離
検索時に地域名を入れるとその地域名が基準の場所になります。地域名がない場合は、検索している現在地が基準の場所になります。例えば地域名の入っていないキーワードで検索すると、場所によって検索結果が違ってきます。
関連性が高いキーワードで検索しても、検索時に入れた地域名や検索位置から遠い場合、上位には表示されません。
3. 知名度
Googleの公式ヘルプでは、知名度についてこのように説明されています。
「知名度とは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。たとえば有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などはローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。」
「ビジネスについてのウェブ情報も知名度に影響します。」
どちらも一部抜粋しましたが、基本情報をはじめWEB上にある情報はしっかり統一させておきましょう。
まとめ
MEO対策は地域性が高く、今すぐ来店したい！というユーザーにアピールできます。そのためには基本情報をはじめとするプロフィールを充実させておくことが基本です。また、定期的に更新し、最新情報を掲載することも忘れずにしておきましょう。
自分でもMEO対策は始められますが、自分でやるにはちょっと難しい…そんな方はMEO対策に詳しい業者に依頼すると、専門的に分析し運用してもらえるので検討してみてはいかがでしょうか。
